【月別ペアリング】8月に飲みたいワインと旬の食材・料理セット
8月は夏のピーク。暑さに食欲が落ちがちですが、旬の食材を活かした料理とワインのペアリングで、食卓に心地よい刺激と涼をもたらしましょう。今回は、8月の旬の食材と相性のよいワイン、そしてその魅力を最大限に引き出す料理セットをご紹介します。
8月におすすめのワイン
1. ヴェルメンティーノ(白)
- 特徴:ハーブや白い花、柑橘の香りがあり、爽やかな酸と塩味を持つ
- 理由:地中海沿岸で親しまれる夏向き白ワイン。魚介料理との相性抜群。
2. ピノ・ノワール(ライトボディの赤)
- 特徴:チェリーやラズベリーなど赤系果実とスパイスの香り、なめらかな酸味
- 理由:冷やしても美味しく、冷製肉料理や甘みのある野菜とも好相性。
3. オレンジワイン
- 特徴:白ブドウを赤ワインのように醸造。アロマが豊かでタンニンもあり、独特の深み
- 理由:味が濃く香りの強い夏野菜やスパイス料理にぴったり。温度は12〜14℃で。
8月の旬の食材
- トマト
- なす
- オクラ
- ゴーヤ
- 鰹(かつお)
- 無花果(いちじく)
- ししとう
料理セットとペアリングの提案
セット1:鰹のたたきと香味野菜 × ヴェルメンティーノ
材料(2人分)
- 鰹のたたき(市販でもOK) 200g
- 大葉 5枚
- みょうが 2本
- 玉ねぎ(薄切り)1/4個
- ポン酢 大さじ2
- オリーブオイル 小さじ1
作り方
- 鰹は1cm幅にスライスする。
- 大葉・みょうがを千切り、玉ねぎは水にさらして辛味を抜く。
- 器に鰹を並べ、薬味をのせ、ポン酢とオリーブオイルを回しかける。
ペアリングのポイント
ヴェルメンティーノの柑橘系と塩気が、鰹とポン酢の爽やかさに寄り添い、みょうがや大葉の香りと見事に調和。冷やして10℃前後で。
セット2:焼きなすと胡麻だれ × オレンジワイン
材料(2人分)
- なす 2本
- 練りごま 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- みりん 小さじ1
- 酢 小さじ1
- 水 大さじ1
- 白ごま・青ねぎ 適量
作り方
- なすをグリルまたは魚焼きグリルで皮が焦げるまで焼く。
- 粗熱が取れたら皮をむき、縦に裂いて皿に盛る。
- 調味料を混ぜてごまだれを作り、なすにかける。
- 白ごまと青ねぎを散らす。
ペアリングのポイント
なすの香ばしさとごまだれのコクが、オレンジワインの酸と渋みによって引き締まる。豊かなアロマと発酵系のニュアンスが料理の複雑さとマッチ。
セット3:オクラとしらすの冷製パスタ × ヴェルメンティーノ
材料(2人分)
- パスタ(カッペリーニなど細麺)160g
- オクラ 6本
- しらす 30g
- ミニトマト 6個
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩・胡椒・レモン汁 少々
作り方
- オクラは茹でて輪切り、トマトは半分にカット。
- パスタを茹でて冷水で締める。
- 具材とパスタを和え、オリーブオイルとレモン汁で味を整える。
ペアリングのポイント
パスタの冷たさと塩味、トマトとオクラの青みが、ヴェルメンティーノのハーバルさと酸味で鮮やかに引き立つ。地中海的な清涼感ある一皿に。
セット4:冷製ラタトゥイユ × ピノ・ノワール(ライトボディ)
材料(2人分)
- なす 1本
- パプリカ 1個
- ズッキーニ 1/2本
- トマト 1個(湯むきして角切り)
- にんにく 1片
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩・胡椒・ローリエ 1枚
作り方
- 野菜は1cm角に切り、順に炒める。
- トマトとローリエを加えて煮詰め、冷蔵庫で冷やす。
- 味を整えて器に盛る。
ペアリングのポイント
冷やしたラタトゥイユの甘みや酸味に、冷やし気味(13〜14℃)のピノ・ノワールが寄り添い、果実味と酸味のバランスで調和。軽やかな赤ならではの夏向きペアリング。
セット5:無花果と生ハムのサラダ × オレンジワイン
材料(2人分)
- 無花果 2個
- 生ハム 4枚
- ルッコラ 適量
- バルサミコ酢 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 黒胡椒 少々
作り方
- 無花果はくし形、生ハムは食べやすくカット。
- 全ての材料を皿に盛り、バルサミコとオイルをかける。
- 黒胡椒を振って完成。
ペアリングのポイント
果実と塩気の組み合わせに、オレンジワインの旨み・果皮由来の渋みがぴたりと合う。ワインの複雑さが、果物と発酵肉の対比をなめらかに調和。
まとめ
8月は暑さのピークでもあり、食材の味が力強くなる季節です。冷製料理やスパイス、発酵調味料を活かしたレシピと、個性豊かなワインを組み合わせれば、夏の食卓がさらに豊かになります。旬を楽しむペアリングをぜひご家庭でも。